産地2026.02.28
エチオピアの農園を訪ねて
コーヒー発祥の地とされるエチオピア。世界で最も多様なコーヒーの遺伝子資源を持つこの国には、まだ名前のついていない品種が無数に存在するといわれています。
今回訪れたのは、シダモ地方の小さな村。標高約2,000mの高地に位置するこの農園では、コーヒーの木が森の木々の下で自然に近い形で育てられています。いわゆるフォレストコーヒーです。
収穫の時期を迎えた農園は、赤い宝石のようなコーヒーチェリーで彩られていました。農家の方々は一粒一粒、完熟した実だけを丁寧に手摘みしていきます。この地道な作業が、最終的なカップの品質を大きく左右します。
収穫されたチェリーは、村の共同ウォッシングステーションに集められます。ここでの精製工程もまた、品質に大きな影響を与えます。発酵時間の管理、洗浄の丁寧さ、乾燥の均一性。すべてが一杯のコーヒーに繋がっています。
現地で飲んだ、摘みたてのチェリーから作った「カスカラティー」の甘さは忘れられません。コーヒーの原点を感じる、貴重な体験でした。

